他人との関係性が壊れていく時ってどのような時でしょうか。いろいろ考えられると思いますが、一つには「違いが生じた時」ではないでしょうか。
神様は私たち一人一人をオンリーワンの存在として、それぞれユニークに創ってくださり、高価で尊い!と言ってくださっています。私たちは誰一人として同じではなく、違いがあって当たり前です。ではなぜ「違い」が問題の原因となるのでしょう。
交際期間中は、相手の自分と違う点が新鮮で、そこに惹かれ、素敵!となるのですが、結婚してしばらくすると、少しずつ少しずつ歯車がかみ合わなくなってきます。何が起きているのでしょう。何が変わったのでしょう。
人は誰しもいくつかの基本的欲求をもって生まれてきます。結婚で一番脅かされるのが自由の欲求です。独身時代の自由を手放したくなければ、結婚は諦めた方が良いでしょう。何でも自分の思い通りにでき、誰からも文句を言われなかった独身時代。今は事あるごとに違った習慣や考え方と折り合いをつけていかなければなりません。勢い、相手の存在がうっとうしくなります。そこで「どうして彼(彼女)はそうなんだろう?そうじゃないだろう?!間違ってるよ!」と、相手に変わってほしい、相手は変わるべきだと思い、さらに「私は正しい。間違っている相手を直してあげるのは私の責任である。」と相手を変えようとし、そのことに強い正当性を持つのです。
誰も、お前は間違っていると批判し、変わるようにと非難してくる人と良い関係性を持ちたいとは思わないでしょう。
二人は別々の個性で違っていて当たり前、違っていて素晴らしい!これはどこへ行ってしまったのでしょう、、、
自分の願望に固執して、相手をコントロールしようとする自己中心性が取って代わってしまったのです。まさに私たちの中に巣食う罪の性質です。