違いについて ~3~

★違いの乗り越え方①
違いを乗り越えるには、すでに書いたことですが、「正しい病」を克服することです。自分は正しい、相手は間違っていると考えると相手を変えたくなります。が、他人を変えることは出来ません。

「ニーバの祈りーThe Serenity Prayer」という有名な、深い祈りがありますね。
≪ 変えられるものを
   変える勇気を
 変えられないものを
   受け入れる冷静さを
 そして両者を
   識別する知恵をわれに与えたまえ≫

 変えられるものの筆頭は「自分」変えられないものは「自分以外」と言えるでしょう。
先の記事に「7つの致命的習慣」というのがありますが、読んでいただきましたか?ここに挙げられているのはすべて相手を変えようとしてする行為です。他にも沢山あります。口をきかない、引きこもる、膨れ面をする、不機嫌になる、泣き落とす等から、強制する、怒鳴る、叩く、物を投げる、ドアをバタンと閉めるなど、暴力的なものもあります。
相手は怯えて身を守ろうと、言われた通りにすることを選択することもあるので、自分の行為が効果的だったと思うかもしれませんが、錯覚です。相手のあなたに対する尊敬や信頼の気持ちは薄れていき、二人の関係性は壊れていくだけです。ですから、相手を変えようとしないで、変えられるものに集中することです。
余談になるかもしれませんが・・・・・
変えられるものの筆頭は自分だと言いました。が、自分のことでも外見、例えば、手足の長さ、顔のパーツなど、持って生まれた造形は変えられませんね。けれども内面は変えられます。
内面が変わると表情が変わります。姿勢を良くするとスタイルが良く見えます。健康にもなります。こうして自分のことでも変えられるものに集中すれば、変えられないものへの執着は消えます。エネルギーをプラスの方向に使うことができますね(#^.^#)
(M係 K. S.記)

「違い」について ~ 2 ~

毎年、大勢の人たちから祝福されて結婚するカップルの3組に1組が離婚してしまいます。離婚しなくても、さらに多くのカップルが、自分の結婚生活は不幸せだと悩んだり、諦めたりして不本意な日々を過ごしています。
何が離婚の原因かご存じですか?筆頭は「性格の不一致」というものです。要するに「違い」です。
では離婚を避けるため、自分のコピーのような人を探すべきでしょうか?だとすれば、いつまで経っても結婚できないかもしれません。
私たちは皆、生育歴、考え方、価値観、習慣、好みなどすべての面でまちまちです。違っていて当たり前、違っていて素晴らしい。違いがある分、それだけ豊かになるはずです。
違いの目的は、否定し合うためではありません。そうではなく、互いに助け合い、補い合い、高め合っていくためです。二人の間にある違いを互いに認め合い、尊び合い、乗り越えていくのが結婚であり、結婚の祝福と言えるかと思います。
では、どうすれば違いを乗り越えて、違いがあるからこそより豊かな、幸いな関係を築いていくことが出来るでしょうか。しばらく、違いの乗り越え方について考えてみたいと思います。